まずはロードテスト実施、滑りはなくギヤが抜けが起こったり、変速系統がおかしいフィーリングです。テスター診断と並行し、オイルパンを脱着して油量とスラッジを点検、今回はオートマミッション本体ではなくバルブボディに不具合があると判断しました。
交換後は素晴らしく楽しいフィーリングになり、ある程度金額はかかりましたが喜んでいただけました。また不具合の時には相談してくださいね!
まずは点検のためポルシェ 専用テスターPIWISにて診断を進めていきます。結果は、「助手席側フロントセンサーの信号がありません」というエラーが入っていました。他にも重複している故障がないかを入念に診断を行い、不良箇所を絞っていきます。
今回はセンサー本体の不良でした。交換作業はフロントバンパーを外し、ヘッドライト下あたりに付いています。交換後もPIWISにてエラー削除、試運転をして再度点灯しないことを確認し完了です。ポルシェはSRSのユニット本体の内部故障の事例も多いので正確な診断が必要になります。
オイルの量を見てみますとやや少ない状態でした。症状の原因として考えられるのは内部故障、およびオイル量不足、オイルの劣化が考えられます。
内部故障の場合はミッションAssy交換になることが多いです。まずは不足しているATオイルを変えてみることから進めていきます。
作業を進めていくとATオイルフィルターが外れていることがわかりました。これはオイルを吸う量が少なくなってしまうので症状の原因として考えられます。
ポルシェ996ターボのミッションはメルセデスベンツ製の物を使用しています。まれにこのフィルターが外れており不具合がある事例もありますので、まずはここから整える作業をオススメします。
ATオイルもエンジンオイルなどに比べると性質が特殊なことも有り、低走行でも交換はオススメです。今回はオイル等の交換後に試運転を行ったところショックが軽減され症状に改善が見られたため一度様子を確認を見ていただく運びとなりました。大きな故障を事前に防ぐためにも小さな箇所を治すのがロングライフの秘訣です。