マリオットマーキーズ整備ポルシェスタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
本日はポルシェ997の整備をご紹介いたします。
冷却水温度がメーターで40度まで下がるということでご入庫いただきました。
まず症状の確認をしたところ走行中に水温が下がっていき、40度以下になってしまいオーバークール状態を確認しました。
それでは早速点検していきます。
ポルシェ専用テスターを車両に接続して故障メモリーを読み出すとサーモスタッドの故障メモリーが入力されていました。
症状や故障メモリーから推測するとサーモスタッドが開きっぱなしになり、オーバークール状態になっている可能性が高いので、サーモスッタッドの作動を確認しましたが、作動に異常はありませんでした。
997で次に怪しいのがクーラントシャットオフバルブです。
こちらもバルブで水路を開けたり閉じたりしているのですが、このバルブが故障すると今回のような症状が起きます。
こちらがクーラントシャットオフバルブで、バルブを単体テストしたところ作動がありませんでした。
おそらくバルブが開いたまま動かなくなっているのだと思います。
負圧を利用してバルブを制御しているのでバキュームラインに漏れがないか点検し異常がないことを確認しました。
クーラントシャットオフバルブが開きっぱなしになり、エンジンがオーバークール状態になっていましたので、今回はお客様にバルブの交換をご提案させていただき作業となりました。
バルブの交換自体はそこまで大変ではありませんが、冷却水が抜けてしまうので冷却水のエア抜き作業が必要になります。
作業後に試運転を行い問題がありませんでしたので作業完了です。
車のエンジンはシビアでオーバークールやオーバーヒートが起きるとエンジン内部の部品が損傷してしまう可能性があります。
今回のように何か車両に異変や気になることがありましたら、ぜひ弊社へお問い合わせください。
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今回はポルシェ911/997型 エンジンチェックランプ(警告灯)点灯の原因の追究、点検修理です。
車両を確認した所、メーターにエンジンチェックランプの表示がありますがこれといった不調等は無い状態でした。
テスターを繋げて故障メモリなどから原因を絞り込んでいきます。
専用テスターを接続し、故障メモリを確認するとどうやらバンク1の触媒効率が落ちている様子でした。
エンジンからの排出ガスが触媒で浄化されず排出されている可能性があると車両が認識している様です。
ステータスを確認してみると明らかにバンク1の方が変な数値を出しています。
これを元に分解して確認します。
故障メモリが入っていたバンク1のO2センサーは触媒前と後ろに付いています。
両方とも数値の変化はあるのでセンサーは正常と判断し触媒内部を点検するとバンク1の触媒がボロボロになってしまっていました。
他にクーラントタンクが割れていた所、バキュームパイプが割れていた所を点検時に発見したのでお客様へご案内し、ご了承いただき部品を発注し作業を行います。
997はリアバンパーを外して触媒の交換を行いますので傷がつかない様にマスキング等をして作業します。
触媒、クーラントタンク、バキュームパイプなど交換しテストを行います。
試運転を行い触媒の数値を確認し、バンク1、2共に同じ数値に戻り、警告灯の点灯も消え作業完了となります
ポルシェの警告灯が点灯した場合はなにかしらのエラーが起きています。
ポルシェのことで何かお困りの事がございましたら、ぜひ弊社へ点検修理ご相談ください。
いつもマリオットマーキーズポルシェ整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日ご紹介する整備はポルシェ997です。
鍵を回してもエンジンがかからない時があるということでご入庫いただきました。
早速症状の確認をしていきます。
鍵を回してもスターターが回らず「カチッ」となるだけでエンジンがかかりません。
症状からするとスターターが怪しいですが、まずはバッテリーの端子の緩みなどがないかを確認します。
特に問題ありませんでしたので、次にスターターまでの電源を確認します。
スターターリレーの作動、スターターまでの信号電圧ともに問題ありませんでしたので、スターター不良で間違いありません。
お客様にご説明させていただき、スターターの交換となりました。
997のスターターはエンジンの奥側に取り付けられているのでスターターの交換は少々大変です。
エアクリーナーボックスとオルタネーターを外さないとスターターにアクセスできません。プラスケーブルを外すのでバッテリー端子を外してショートに気をつけます。
このようにケーブル、ホースなどをかわしてギリギリスターターを外せました。
こちらが交換するスターターです。
あとは逆の手順で慎重に組み付けていきます。
組み付け後にエンジン始動、元気よくスターターが回り、無事症状が改善しました。
最後に試運転を行い問題がありませんでしたので作業完了となります。
今回のような症状が出た場合、放置しているとエンジンが完全にかからなくなり、走行できない状態になってしまうケースもありますので、早めの診断をおすすめします。
弊社では東京以外でも、神奈川、埼玉、千葉など遠方からもご来店頂いております。
お車のことで何かお困りの事がございましたら、ぜひ弊社へご相談ください。
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本日紹介するのはポルシェ911 997型です。
車両の前側からガソリンの臭いがするということでご入庫いただきました。
早速点検を行うと、たしかに車両前側からガソリンの臭いがしています。
997は前側のトランクルーム内に燃料タンクとフューエルポンプがあるのでガソリン漏れなどが疑われます。
もしガソリン漏れなどがある場合は車両火災にもなりかねないので早期修理が必要です。
カバーとバッテリーを外すと燃料タンクとフューエルポンプが見えました。
するとポンプの一部が湿っていて、よくみると小さなクラックを確認できました。
ここから少量のガソリンが漏れており、臭いの原因になっていました。
ポルシェに限らず、フューエルポンプは樹脂製のため年数が経過すると劣化により、今回のようなことが事例が起きるのは少なくありません。
他、燃料ホースなどに漏れは見られなかったので、お客様にご説明させていただきフューエルポンプの交換を行いました。
新旧比べると劣化具合がわかりますね。
交換後はガソリンを満タンに入れて、タンクとポンプの間からガソリン漏れがないかとフュールエルレベルの表示の確認を行い、問題がありませんでしたので作業完了となります。
ガソリンの臭いも改善されました。
今回はフューエルポンプからの燃料漏れでしたが、年数が経過した車両ですと燃料漏れが起きる原因は他にも多数ありますので、定期的に点検を行うことをおすすめします。
その際は、ぜひ弊社へお問い合わせください。
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本日の整備はポルシェ911 997型のパワステ異音修理です。
ハンドルを回した際にギィギィーなどの音がするということでご入庫いただきました。
まずは症状の確認です。エンジン始動状態でハンドルを回すとギィー、ヴィーといったとても大きい音が鳴るので経験上、音の感じからパワーステアリングポンプが怪しいと思いました。
ポルシェ997のパワーステアリングには油圧式が使用されており、ベルトでポンプを駆動しその油圧でステアリング操作を補助しています。エンジンフードを開けて異音を確認するとやはりパワステポンプから音がしていたので、次にタンク内のパワステオイル量を点検するとパワステオイルがほとんど入ってない状態でした。
タンク内のオイル量が減ってしまうとエアーが噛み込んでパワステポンプからうなり音が鳴るのですが今回の997も同じことが起きていました。
ここからはタンク内のパワステオイルが減ってしまった原因としてパワステオイル漏れが疑えるので、車両をリフトアップして点検していきます。
パワステポンプや各パイプは問題ありませんでしたが、ハンドルの回転を伝えるパワーステアリングラック(ギアボックスとも言います。)から大量のオイルが漏れていました。
アンダーカバーもびしょびしょになっています。
このオイル漏れが原因でパワステオイルが減り、ポンプから異音が鳴っていました。
このような場合、パワステポンプも故障してしまっていることが多いのですが、幸い今回はポンプに問題はありませんでしたので、お客様にご説明させていただきパワーステアリングラックの交換を行います。
ステアリングラックの交換は大変で、タイロッドエンドを外しメンバーを下げなければ交換することができません。ステアリングラックを外した後、ラックブーツを外してみると大量のオイルが出てきました。
この量の漏れですとオイルを足してもすぐにタンク内が空になってしまいそうです。
新しいステアリングラックを取り付け、最後にタイロッドエンドを脱着しているのでアライメントの調整を行い、オイル漏れや異音がないことを確認して問題がありませんでしたので作業完了となります。
今回のようにステアリングラックからオイル漏れが起きる事例は多く、ポルシェ997だけでなくケイマンやボクスターの987型でも同じステアリングラックが使用されています。
パワステオイルが規定量以下の状態で走行して今回のような症状を放置しているとパワステポンプ本体の故障にも繋がります。
似たような症状がある方や気になることがある方はまず弊社へご相談いただければと思います。
車検整備でご入庫頂きましたポルシェ997カレラです。
床にオイルが垂れるとの事で車検点検と同時進行でオイル漏れの症状を探っていきます。床に垂れている位置から推測するとエンジンの真下辺りですので車両をリフトアップし重点的にチェックを行って行きます。オイルが滴になっている箇所はオイルパンのドレーンボルト付近だけでしたので、ここが漏れの患部と断定しました。
見た感じではドレーンボルトから漏れているように見えるので、前回のオイル交換時にドレーンボルトの締め方が悪かったのかと思われました。
ドレーンの締め込みをチェックすると緩んでいる様子は無い為、一度洗浄を行い点検の続きを進めて行きました。少し時間をおいて漏れ箇所のチェックを行うとオイルが滲み出て来ていました。ドレーンボルト周辺は乾いている為、別の場所から漏れが発生している事が判明しました。
滲みの先を追って行くと、僅かに欠けている箇所からオイルが滲んできていました。更によく観察すると小さいですがクラック(ヒビ)が入っているのを目視で確認が出来ました。小手先でオイル漏れを止める作業は出来ますが、このままではオイルパンの強度に影響が有る為、オイルパンの交換を行います。
オーナー様は下廻りをぶつけた記憶は無いとの事でしたが、走行中に石などがはねてこういった症状を引き起こす事も考えられると説明をさせて頂きました。高速道路などの走行中に転がってくる石も時速何十キロものスピードで転がってくると考えますとそれは予想を超えた威力が有ります。
ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
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tel:03-5600-2710
ポルシェ整備 911シリーズ 997カレラ 車検点検整備でご入庫頂きました。
車検点検を進めて行きますと、ティプトロミッションからオイル漏れが発生している事が分かりました。滴となりアンダーカバーに垂れている状況です。走行中のホコリがオイルに付着し黒く汚れています。
漏れているのはオイルパンのゴムパッキンからでした。オイルパン固定ボルトはアルミのカラーを介して締め込まれる為に必要以上に締め込めなくなっていますので、パッキンは均一なテンションで潰されてシール性を高めます。しかし、時間が経過し劣化してくるとゴム痩せによりテンションが落ち、漏れを発生させます。漏れを放っておくとオイル不足の事態を招き、ミッション本体を痛めてしまい高額な修理費用が掛かる場合も出てきますので、早め早めの修理が不可欠です。
その他に大きな不具合は見られませんでしたので、オイル漏れ修理を行い車検取得となりました。一点気になったのがタイヤの状態です。溝の深さはギリギリ残っていますが、深いヒビ割れが発生していました。オーナー様にお知らせしたところ、後日交換する予定との事でした。タイヤはスポーツカーの命と言ってもいいものです。新鮮なほどいいです。
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新年からマーキーズは全快で飛ばしています。本年も宜しくお願い致します。
さて、今回は911シリーズの997カレラにになります。車検点検整備でご入庫頂きました。全体的にはコンディションは良く、大きな不具合は無い状況です。
997にも多く見られるようになってきました、ショックアブソーバーの底付きを防止するバンプラバーの劣化です。手で触るとポロポロと崩れていく場合も有ります。
こちらは後ろ側になります。前側程では有りませんが劣化が見られました。今回の車検整備では交換作業を見送り、様子を見る事になりました。作業はショックアブソーバーを脱着しての交換作業となります。
その他にこんな事が有りました。ブレーキキャリパーが赤色にペイントされているのですが、塗料が剥げてしまっています。これはキャリパーからブレーキオイルを抜いた後にしっかりと洗浄をしなかった為に、ブリーダープラグ穴の中に残留したフルードが漏れ、塗装を溶かしてしまった状態でした。前回の車検整備は他社工場で行ったという事で、こういった事からもポルシェ整備は専門店で行う事をお勧めしたいです。
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桜が咲いてきました。街並みが彩る季節到来です。お花見が楽しみになって来ました!
さて今回は自慢その2です。先日公開しましたニューページが更にパワーアップしましたので、お知らせとなります。多くのアクセスを頂き、ありがとうございます!
外側からの診断が終了し、エンジンを分解。内側の診断を行う様子をご紹介しています。
なぜ異音が発生するのかを分かりやすく動画で見て頂く事が可能です。
是非、ホームページ内の下記バナーからご覧下さい!
https://www.porsche-seibi.jp/repair/engine.html
こちらのURLからもご覧になれます。必見です!
ではまた次回です。
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いよいよ桜のつぼみが開き始めているのをちらほらと見るようになりました!いい感じですね!
さて今回は宣伝を。と言いますか、ある意味自慢になります。ホームページ内に新しいページをアップしました!ポルシェ水冷エンジンのあの異音発生状況を動画としてご紹介しています。
車輌は997カレラです。車体をリフトアップしエンジンの真下から実際にメカニックが診断をする状況と一緒に発生している異音を聞く事が出来ます。
場所を移動して行く中で聞こえて来る音の変化など楽しめる作りになっていると思います。サウンドスコープを駆使し発生箇所の特定を進める様子もご覧頂けます。
ホームページ内の下のバナーをクリックして頂くとページが開きますので、是非ご覧下さい。
https://www.porsche-seibi.jp/repair/engine.html
URLはこちら↑↑↑です!
また興味深い事例が集まりましたら随時更新しご紹介して行きたいと考えています。
ではまた次回です。皆様、見て下さいね!!
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