マリオットマーキーズポルシェ整備ブログをご覧いただきありがとうございます
今回のブログはポルシェ987ケイマンのエンジン始動時に白煙が出るとのご依頼です。
まずは症状確認から・・・
お客様曰く朝一にエンジンをかけた時白煙が出るとの事で、お車をお預かりし次の日にエンジンを始動してみます。
モクモクと白煙が出てきたのを確認できました。
考えられる原因を挙げていきます。
エンジンオイルの入れ過ぎ
バルブステムシールの劣化
ブローバイセパレーターの詰まり
ピストンリングやシリンダーの摩耗
などなどが考えられます。
エンジンオイルの量は適正量でした。
エンジンオイルがかなり減るという事もない様なのでステムシール等機関の問題も無さそうです。
個体差は有ると思いますがポルシェは1000kmで約1リッター程のオイルを消費すると言われています。
次に考えられるブローバイセパレーターですがきちんと機能していればブローバイガスとオイルを分け、ガスはインテークマニホールドへ、オイルはオイルパンへと分けてくれます。
987ケイマンのエンジンへアクセスする場合リアフードを開け、ガラス下の遮音カバー等を外します。
それを確かめる為インテークパイプを外し中を覗きます。
結構オイルが溜まっていました。
ブローバイホースの中にもオイルが溜まっておりブローバイセパレーターがきちんと機能していない事がわかりました。
お客様に説明を行い、納得していただけたのでセパレーター交換、接続ホース交換、吸気系の清掃を行います。
点検時にパイプ類を外しているのでセパレーター交換に取り掛かります。
987、986系は911系とはエンジンの向きが逆に搭載されているのでセパレーターは手前右側にあります。
狭いですがこの場合エンジンを降ろさずに作業する事が可能です。
セパレーターを外しブローバイホースを交換していきます。
吸気系の清掃も行い逆の手順で組み上げていきます。
お客様の依頼でエンジンオイル交換も有りましたので交換させて頂きました。
作業後エンジンをかけましたが交換後すぐでしたので白煙が出ましたがその日は試運転等を行い外した部分の不備が無いかどうか確認を行いました。
次の日エンジンを始動したところ少し白煙は出ましたが最初より確実に少なくなりました。
また時間を置いて始動してみると全く白煙が出なくなりましたので作業完了となります。
今回のような白煙が出るという症状は様々な原因があります。
輸入車は国産車に比べオイルの減りが早いのでオイルレベル低下の警告灯が出た等有りましたら是非定期点検など弊社にお任せください。
チャージランプや各種警告灯が点灯し走行不能になってしまったと修理依頼をいただきました。
早速、テスターを接続しシステムの状況を確認していきます。
入庫した時点でバッテリーは上がっている状態でしたので、テストバッテリーを接続して診断した所、オルタネータからの発電量が12Vを切っておりバッテリーを十分に充電できる量が発生していませんでした。
修理としては単純にオルタネータの交換となりますが、本当にオルタネータなのか単体テストを行い、確証を得てからの交換になります。
オルタネータ交換にあたってベルト類やファンベアリングなども一緒に交換しました。
交換後は電圧も安定し13.6V~発生しており正常値に戻りました。
最後は電圧低下の時に入力されたファールを消去して修理完成です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ポルシェ整備スタッフです。
久しぶりの更新になりますが、今後少しづつですが更新を再開したいと思います。
今回はシフト点検修理の事例です。
マニュアルミッションのポルシェ993ですが、シフトが入らなくなり走行不能になりレッカー入庫いただきました。
早速リフトアップして下廻りを点検した所、シフトを切り替えるシャフトが下に垂れ下がっている状態です。
垂れ下がっているシャフトは室内からの動作をミッション側に伝えるものですので、これではギヤが入らないのも当然ですね。
今回はシフト廻りのリンクとロッドなどの交換を行いシフトもスムーズにできるようになりました。
993系では定番の故障になりますので早め早めの予防整備が良いと思います。
993系は入庫も多く整備実績も豊富です。
空冷ポルシェの整備はマリオットマーキーズにお問い合わせください!
なかなかすっきりしない天気が続いております。この辺りで快晴を見たいですね。
今回は996カレラの車検点検でご入庫頂きました車輌になります。良く整備されているのが分かる状態で、車輌のコンディションは全体的に悪くないのですが、何故か変なところが見逃されていました。受付時に気になる点は無いか聞いた時にエアコンの臭いは少し気になっていると言った程度でしたが、点検を進めて行くと驚きの状態を発見です。何故かこうなるまで交換をされなかったエアコンフィルターです。これは臭いの原因にもなります。
下側が新品になりますが、こうして並べてみますと汚れ具合がどれだけのものか分かると思います。外気を車内に導入する際、ホコリやゴミ、虫などの侵入を防いでくれるエアコンフィルター。非常に高性能なフィルターの為にフィルター類の中では少々高価な部類になります。交換後は臭いもかなりおさまり、風量も若干上がりました。相当な目詰まり状態でした。
その他、ロードテスト中に気になった点が有りました。エンジンの振動が大きく感じましたので整備をお勧めしたのがエンジンマウントの交換です。エンジン本体の振動というのはかなりのもので、車体全体を揺らします。それを緩和してくれているのがエンジンマウントになります。レーシングカーの様に緩和させる部分が無い車は常人にはとてもじゃないですが乗っていられません。
こちらがポルシェ996のエンジンマウントになります。基本的には993のものと同じです。これがまた、997、991へとモデルが進化して行くと共に、このマウントも進化をします。
続きは次の機会に。
ではまた来週です。
ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
https://www.porsche-seibi.jp/
tel:03-5600-2710
3月も半ばに差し掛かり、日中は暖かい日が増えてきましたね!もう少しでコートを脱いでもよくなりそうですね。
さて、引き続きの996カレラになります。下の画像はご存知の方も多いとは思いますが、冷却水のリザーブタンクになります。こんなにも変色してしまっており、ところどころヒビが確認できました。時期に冷却水漏れを起こすであろうと予測できましたので、この機会に交換です。樹脂製ですので新しいうちは柔軟性も手伝い、上下する水圧に対応できますが時間が経ち硬化が進むとヒビが発生し、いつかはそのヒビが耐えられなくなり穴が開きます。
こちらはオイル漏れが発生していたエンジンタペットカバーです。シーリングをし直す作業になります。三か所づつ穴がありますが、スパークプラグを脱着する穴になります。
タペットカバーの穴に刺さる樹脂製の筒でプラグホールチューブなどと言われます。筒に取り付けされるグリーンとレッドのOリングによりシールされ、スパークプラグをオイルから守ります。996の前期モデルのエンジンに取り付けされています。後期エンジンはカムハウジングの形が変更され、この筒が廃止されています。
プラグホールチューブを通り、スパークプラグをねじ込んで取り付けた後、イグニッションコイルを差し込んでいきます。
取り外したスパークプラグの碍子部分は消耗が見られましたので、交換をします。取り付けされていたのはベル社製でしたが、個人的にはボッシュ製をお勧めしたいです。あくまでも個人的意見ですよ!経験上ではボッシュの方が製品が安定していると思います。
あとはその他に交換をする部品も含め、全てを組み付け後にエンジンを車両に戻していきます。ようやく作業完了となります。
ではまた次回です。
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ポルシェ カイエン 車検でご入庫頂きました。
車検でご入庫頂きました。単純にカッコいいです!
ポルシェ整備 カイエン 定期点検でご入庫頂きました。
ポルシェ整備 カイエン 定期点検でご入庫頂きました。
ポルシェ整備 996 カレラ 定期点検でご入庫頂きました。
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