クリスマスです。いよいよ今年も終わりに近づいたな~っと思います。年末モード突入ですね!
さて、今回も空冷エンジンのお話しです。
空冷911モデルはフロントバンパー右側にオイルクーラーが有るのはご承知の通りです。964から電動ファンが追加となり、油温管理が出来るようになりました。ファンはリレー回路を使用してHI/LOWの2段階で回ります。ファン回転速度を下げる為にLOW側回路途中にレジスターを設けています。レジスターは非常に高温になります。また取り付け位置も狭く閉鎖された所に有りますので拍車を掛けて冷えづらいせいも有り、良く壊れます。特に993は多いですね!
レジスターが故障していると当然、低回転は回りません。しかしオーバーヒートを防ぐ為に回路を2つに分けて油温が上昇すると高回転側は作動出来るようになっています。ただ、この状態を続けているといい事が有りません。
正常な状態で有れば、有る程度の温度になると低回転が作動してそこそこオイルを冷やします。そして徐々に低回転が追いつかない温度になると高回転が回ります。つまりは油温が上がる速度に時間を掛けさせるイメージです。ところが、レジスターが故障していると油温は高回転が回る温度までなんの障害も無く上昇していきます。限界の温度域です!ようやく回るファンで一気に冷却。そして限界域まで上昇を繰り返します。これがボディーブローのようにエンジンへ負担を掛けます。熱がこもり、オイル漏れを促進してしまう原因となってしまいます。
取り付け位置はオイルクーラー奥の上部、ヘッドライト真下に取り付け去れています。最初の画像にはステーを増設し、レジスター取り付け位置を変更していました。冷却効果を狙ったものと思われます。理想は走行風が当たる位置、または大きな鉄板部に移設してあげると長持ちします。
新しく部品を取り寄せると、レジスターの台座に使用する鉄板が同封されるようになりました。熱伝動を考えてメーカーが改善策としたものです。ただ、ここまでお話ししたのは、停車時や夏の暑い日をイメージしての事ですので、走っていれば大きな問題ではありあせん。だって、走行風でオイルクーラーもエンジンも冷やされますから!!
ではまた次回です。
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