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ポルシェ 993 エンジン異音修理

2月も中旬を迎え、暖かい日も増えて来ているように感じます。もう少しの我慢で寒さとは離れられますね。

さて、今回は私の得意な空冷911です。(もちろん928も968も944もどんとこ~いですが!)車輌は993カレラになります。エンジンから「カラ~ン、カラ~ン」と鐘の音のような異音がするとの事で修理のご依頼を頂きました。音の感じからして予測が出来ましたので原因を掴むのにさほど時間は掛りませんでした。

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予測は的中でした。原因は911エンジンのシンボルでも有るクーリングファンからの異音でした!クーリングファンが収まるファンシュラウドとファンが干渉して異音となっていました。下の画像を良く見ますと干渉跡が有るのがお分かり頂けると思います。ファンとシュラウドのクリアランスは効率を上げる為にギリギリで設定されていますのでファン中央のベアリングにガタが発生すると、とたんに干渉してしまいます。これが異音の原因となります。

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勢い良く回転しているファンがシュラウドと干渉するとフィン部分は曲がってしまいます。ベアリングを交換すれば干渉は収まりますが、曲がったフィンでは回転時に唸り音が発生してしまいます。これはファンのバランスが崩れている事を意味します。つまりは変心して回転していますので、新しいベアリングを攻撃してしまい、また同じ事が起こってしまいます。ですので、ファンとベアリングをセットで交換が必要となります。

こちらはファンを取り外した状態です。シュラウド中央にはオルタネーターが収まっています。

IMGP1676

 

ファン自体は軽量で無ければなりませんので素材はマグネシュウム合金で作られています。それをシルバーに塗装し、クリアーを掛けて有ります。腐食防止ですね。昔はこんな時に好きなカラーに塗装して組み付けし、オリジナリティーを楽しんでいましたが、厳密に考えればファンの性能を落とす行為となってしまいます。

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新しいファンとベアリングを組み付け、異音も無くなりスムーズなファンの回転が蘇りました。シンボルが綺麗になった事でエンジンルーム全体の見栄えが激変しました!!

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では、また次回です。

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