皆さま、夏休みは如何お過ごしになられましたでしょうか。私は大好きな海へと行きまして、満喫してまいりました!まだまだ暑い日が続くと思いますので、お休みの日にもう一回だけ海に行こうと画策しております。
さて今回は986 ボクスターです。車検整備でご入庫頂きまして点検を進めて行きますと、エンジンからオイル漏れが発生している事が分かりました。車輌は全体的に良く整備されている状況でしたので、現状ではこのオイル漏れだけ直せば大丈夫です。
部位としては前回のブログでも触れました、バリオカム装置のソレノイドシールからオイル漏れが発生しています。これは986、987、996、997と共通する漏れ箇所となります。緑色をした部分がラバーリップとなってオイルが外に出て来ない様にしています。
ソレノイドは左右バンクに2個づつ取り付けされています(バリオカムプラス式)。バリオカム用とバリオカムプラス用で合計4個のソレノイドがいますので、ソレノイドシールも4個となります。
交換作業は難しい物ではありません。配線コネクターを抜き、ソレノイド固定用のステーを外せば、レモン型をしたアルミ製の枠と共にシールが外れてきます。取り付け部を綺麗に清掃して、グリスをリップに塗布後、組み付けをすれば完了です。放っておくと思ったよりも派手にオイル漏れが発生する箇所でもあるので、早めに修理を行う事をお薦めしています。
ではまた次回です。
ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
https://www.porsche-seibi.jp/
tel:03-5600-2710
近くの公園で盆踊りの準備が進んでいるのを見ると、未だに心がウキウキとしてしまいます。今年も屋台で何を食べようか頭をよぎってしまいます・・・・・。
さて今回は996です。エンジン始動時、少しバラつく感じが有り、エンジンチェックランプも点灯するとの事で診断を行いました。エンジン本体からは特別な異音等は出ていませんので、システムテスターにて状況を調べて行きます。故障メモリーは特定のシリンダーに不具合が発生している事を示していましたので、そのシリンダーに的を絞り、重点的に情報を集めて行きました。状況からして「油圧タペット」の故障が考えられましたので、オーナー様にお知らせし、分解点検を行い増した。
こちらが油圧タペットです。エンジンは「バリオカムプラス」機構を持ったエンジンですので、インテーク側油圧タペットに特徴が有ります。
こちらは排気側のタペットです。特別な機構は無く、カムシャフトとの接触部分である上部はフラットなタイプです。
こちらがインテーク(吸入側)になります。真ん中の丸い部分と外側は独立して動きます。エンジンが高回転域になるとコントロールユニットからの指令により、機構部に油圧が掛り作動がロックされます。「バリオカム」はカムシャフトの角度を進角させる機構であり、「バリオカムプラス」はそれに加え、バルブのリフト量を増加させる機構です。高回転域のエンジンパワーを更に上げる機構になります。
さて、分解を行った結果、原因はやはりこの油圧タペットに有る事が判明しました。特定のシリンダーに付いていたタペットの動きが渋く、固着状態と言っていい状況になっていました。簡単に説明しますと、エンジンのバランスが崩れている状況になっていたと言えます。
油圧タペットは1つでも故障が有れば、全数交換が原則的です。新しいタペットを組み付けて症状は改善されているはずですが、時折では有りますがコンディションの崩れているシリンダーが復帰する(溜まった余計なカーボンやスラッジが燃やされる)までの間に、チェックエンジンが再点灯したりするケースが有ります。O2センサーがダメージを受けている場合も有りますので、組み上げてからの緊張が長いんです・・・・・・。
ではまた次回です。
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桜、咲きましたね!!!!
さて今回は996です。車検点検整備でご入庫頂いたのですが、ミステリーな出来事が・・・・・・・。整備進行中に突然、エンジンルームから烽火が上がりました。まさに、時が止まったように、え???っといった感じです。
直ぐにイグニッションキーをオフにし、エンジンルームを覗き込むと配線がショートした時の臭いが立ち込めていました。煙の立った辺りはかなりの熱を出していたようでかなり熱くなっていました。鏡を使用して原因箇所を探っていくとやはり、配線がショートし、燃えていました。更にはっきりとさせる為に周辺部品を外して行きました。
画像中央の辺りが原因箇所と思われましたので、なんとなく予想が出来てはいましたが、なぜそうなったかが頭の中のパズルが合いません。
近づいてみると、予想通りソレノイドがショートしていました。これはポルシェエンジン機能の1つ「バリオカム」のソレノイドです。コントロールユニットからの信号を受け、カムシャフトタイミングを変化させる為の作動部品になります。
コントロールユニットからの信号は正常で有る事と、ソレノイド以外には被害は出ていない事がわかりましたので、ソレノイドを交換をすれば修理完了です。ただ、こちらは前期型のエンジンですので、タペットカバーを外さないと交換が出来ません。後期型はソレノイドが変更され引き抜く事が出来ます。
その後、色々と調べてみますと同じ様な事例が何件か見つかりました。取り外したソレノイドを観察してみると部品内部でショートが起きているようですので、部品本体の寿命がたまたま整備中に来たという事になります。不幸中の幸いの様な状況ですね。ただこの故障は今後増えて来ると予想出来ますので、タペットカバーのオイル漏れ修理をする場合はソレノイドを交換してしまった方が良いかも分かりません。
ではまた次回です。
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桜が・・・・・・・・・・・・。散ってしまいます・・・・・・・・・・・・・・。
さあ、今回は少々懐かし車輌の部類になってしまいました、ポルシェ968です。924・944を経てエンジンをフロントに搭載した4気筒モデルの最終型になります。前後の重量配分を50:50にし、自動車を操る楽しみを教えてくれる1台です。
エンジンヘッドカバーからのオイルが激しく、ガスケット交換作業を行いました。カバーを空けてみるとエンジンオイルの色が染み付いてはいるもののスラッジのような物は一切無く、年式の割にはとても綺麗な状態です。これはオイル交換を定期的に行っている証拠です。また、良質のオイルを使用している証でも有ります。
カムシャフトにチェーンが掛っていますが、これはタイミングチェーンでは有りません。968はベルトを使用してタイミングを取っています。このチェーンは「バリオカム」という装置になります。いわゆる可変バルブタイミング装置ですね。エンジン回転数1500rpm~5500rpmで作動し、オーバーラップを多く取るようにさせる事で高回転仕様のエンジンにさせるわけです。
タペットカバーの裏側です。強度を出す為に格子状にハリが形成されていますね。フィンの様なものと考えれば、同時に冷却効果も有るように思うのですが、そこは正では有りません。
ん~、この時代のポルシェもいいですよね~。やっぱりポルシェはいいですよね~~~。
ではまた次回です。
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