3月も半ばに差し掛かり、日中は暖かい日が増えてきましたね!もう少しでコートを脱いでもよくなりそうですね。
さて、引き続きの996カレラになります。下の画像はご存知の方も多いとは思いますが、冷却水のリザーブタンクになります。こんなにも変色してしまっており、ところどころヒビが確認できました。時期に冷却水漏れを起こすであろうと予測できましたので、この機会に交換です。樹脂製ですので新しいうちは柔軟性も手伝い、上下する水圧に対応できますが時間が経ち硬化が進むとヒビが発生し、いつかはそのヒビが耐えられなくなり穴が開きます。
こちらはオイル漏れが発生していたエンジンタペットカバーです。シーリングをし直す作業になります。三か所づつ穴がありますが、スパークプラグを脱着する穴になります。
タペットカバーの穴に刺さる樹脂製の筒でプラグホールチューブなどと言われます。筒に取り付けされるグリーンとレッドのOリングによりシールされ、スパークプラグをオイルから守ります。996の前期モデルのエンジンに取り付けされています。後期エンジンはカムハウジングの形が変更され、この筒が廃止されています。
プラグホールチューブを通り、スパークプラグをねじ込んで取り付けた後、イグニッションコイルを差し込んでいきます。
取り外したスパークプラグの碍子部分は消耗が見られましたので、交換をします。取り付けされていたのはベル社製でしたが、個人的にはボッシュ製をお勧めしたいです。あくまでも個人的意見ですよ!経験上ではボッシュの方が製品が安定していると思います。
あとはその他に交換をする部品も含め、全てを組み付け後にエンジンを車両に戻していきます。ようやく作業完了となります。
ではまた次回です。
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朝夕が寒く感じるようになってきました・・・・・・。
また私の苦手な季節が近ずいて来ているのが分かります・・・・・・・・。寒いのはイヤです・・・・・・・・・・。
さて今回はカイエンです。エンジンがブルブルと震えてチェックエンジンランプが点灯したとの事でご入庫頂きました。状況を確認すると確かにエンジンが震えており、吹け上がりもスムーズとは言えません。経験上の話にはなってしまいますが、感じとしては何処かのシリンダーが仕事をしていないのではと思いました。ここであれやこれやと手を出してしまわずに、システムテスターにて診断を開始します。事件が起きた現場を荒らさないのが捜査の鉄則!症状がはっきりしている間に原因を有る程度絞っていきます。
システムテスターを繋ぎ故障コードを読み出しますと、1つのシリンダーに「ミスファイヤー」が発生しているとメモリーされています。いわゆる失火している状態とコントロールユニットは判断しているようです。また、現在発生中とも表示されました。実測値をチェックして行きますと確かにそのシリンダーが仕事をさぼっている数値が伺えました。ここからは人間の出番です。いくらテスターが故障コードを表示していても犯人を捕まえる為には証拠を掴まなければ真犯人を断定出来ません。まずは不具合の出ているシリンダーからの捜査に掛ります。失火しているとの情報が入っていますので、初動捜査としてスパークプラグとイグニッションコイルの点検から始めます。それでは外していきます・・・・・・・・・え?
なんと!イグニッションコイルがポッキリと折れていました。下の画像がそれです。これではスパークプラグは点火しません。なんなく容疑者を逮捕です・・・・・・・・・。しかしこれでは終わりません。あくまでも容疑者を確保しただけですので、次に確実な証拠固めを行います。正常なイグニッションコイルを発生現場に差し込み、システムテスターにて情報を取り直します。失火状態にあったシリンダーは仕事を再開し、エンジンの奮えも収まりました。これで真犯人が確定です。
ちょっと分かりずらいのですが、こちらが失火状態箇所のプラグホールになります。真ん中がスパークプラグですが、その回りにコイルの折れた先が残されています。これを取り除くのが、実はなかなかの作業なんです。穴が細い上に深さも有るので、幾つも工具を駆使しての除去作業となります。
経年とエンジンの振動により、疲労して折れてしまったと思われます。その他のコイルも同じ時間を経過していますので、全数交換をお勧めし、症状はすっかり改善されました。
今回は刑事風に進めてみました。また次回です。
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いよいよ秋も本番を迎えますね。月も綺麗です。こんな夜は、頭の中に清志朗の歌が浮かぶんです。こんな夜に乗れないなんて・・・・・・・・。と、そうならないようにポルシェのコンディションは整えて下さい!
さて今回は私の得意な空冷です。993ですね。以前にも紹介しましたが、プラグコードの被覆破れです。ハイテンションコードやイグニッションコードなどと呼ばれます。内容は既に説明しておりますので、今回は構成部品についてのご紹介になります。
1気筒に2本のスパークプラグが付き、6機筒ですので12本。同じ数だけプラグコードも必要になります。見て下さいこの束。コードの途中途中にクランプが付き、クランプにはネジが通るように穴が開けられ、エンジン上部のシュラウドカバーに固定し、綺麗にまとまるようになっています。さすがはポルシェ!見た目も機能も狙っての事なんですが、こういったエンジン作りはレースからのフィードバックによるものです。スポーツカーである由縁とも言えます。
もうこれはご存知のツインデスビですね。上段と下段と言えば分かりやすいでしょうか。黒いキャップの中には画像手前に有るイグナイターからの高電圧を、ローター言われる各機筒へ分配する部品がグルグルと回転しています。デスビハウジング内部でベルトにより繋がれ、上下で同じ回転をさせています。回転速度はエンジンから直に拾いますので、高回転域になってもズレる事が有りません。
見た感じはゴチャゴチャとしていますが、理屈と理論が分かっていれば、悩まずに作業は進められます。(なんて、偉そうに書いてますが、何回も作業しているので記憶してる部分も・・・・・・・)
ここまで作業をするので有れば、勿論同時交換ですね。スパークプラグです。プラグを見ればエンジンの状態が分かるバロメーターにもなります。非常に重要な情報源でも有ります。プラグ自体のチェックをすると、まだ交換には早いとは思いますが、機会的にも交換しておけば安心ですね。
それではまた次回です。
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