風が猛烈に冷たくなってきました・・・・・・・・。
996カレラの冷却水漏れ修理です。修理を行うには整備性を考え、エンジン降ろしとなる作業になります。
1-3シリンダー側バンクのミッション側に冷却水漏れが有りました。良く見て行くとオイルセパレーターからの漏れが発生していました。
こちらがそのオイルセパレーターです。メカニックによっては「宇宙ステーション」なんて呼ぶ事も有ります。なんとなく似てるからですね。エンジン内部で発生するブローバイガスには油分が多く含まれていますので、気体に混じる油分を分離させ、エンジンにオイルとして戻すのが役割です。作用を活性化させる為に上部の丸い箇所には冷却水が通っています。
上の画像もそうですが、白く結晶化しているのは乾いた冷却液です。水圧が掛って来ると劣化の進んだ箇所から冷却水が漏れて来ていました。
エンジンを降ろす修理になった時に、前もって交換をしておけば将来的な修理費用も抑える事に成りますので、マーキーズではご提案をさせて頂いております。
ではまた次回です。
ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
https://www.porsche-seibi.jp/
tel:03-5600-2710
桜が・・・・・・・・・・・・。散ってしまいます・・・・・・・・・・・・・・。
さあ、今回は少々懐かし車輌の部類になってしまいました、ポルシェ968です。924・944を経てエンジンをフロントに搭載した4気筒モデルの最終型になります。前後の重量配分を50:50にし、自動車を操る楽しみを教えてくれる1台です。
エンジンヘッドカバーからのオイルが激しく、ガスケット交換作業を行いました。カバーを空けてみるとエンジンオイルの色が染み付いてはいるもののスラッジのような物は一切無く、年式の割にはとても綺麗な状態です。これはオイル交換を定期的に行っている証拠です。また、良質のオイルを使用している証でも有ります。
カムシャフトにチェーンが掛っていますが、これはタイミングチェーンでは有りません。968はベルトを使用してタイミングを取っています。このチェーンは「バリオカム」という装置になります。いわゆる可変バルブタイミング装置ですね。エンジン回転数1500rpm~5500rpmで作動し、オーバーラップを多く取るようにさせる事で高回転仕様のエンジンにさせるわけです。
タペットカバーの裏側です。強度を出す為に格子状にハリが形成されていますね。フィンの様なものと考えれば、同時に冷却効果も有るように思うのですが、そこは正では有りません。
ん~、この時代のポルシェもいいですよね~。やっぱりポルシェはいいですよね~~~。
ではまた次回です。
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ここのところ暖かくなったり、冷え込んだりで不安定な陽気だな~と思っていたら、とうとう雪が降って来ました。量は大した事が無く安堵しましたが冷え込みが厳しいですね。早く温かい季節を迎えたいものです。
さて今回は、ポルシェ996 エンジンオイル漏れ修理です。水冷化したポルシェエンジンもオイル漏れが目立つようになって来ました。最も多い箇所は今回ご紹介のタペットカバーになります。シリンダーヘッドにはシール剤を塗布して取り付けされています。漏れを修理するにはカバーを脱着しシール剤を塗り直すしか有りません。
こちらは作業を進めるに当たり必要となる部品です。オイルシールリング等のパッキン類が中心です。
取り外したタペットカバーの裏側です。良くみるとカムシャフトのホルダーを担う箇所が有ります。シリンダーヘッドとの合わせ面にはパッキンが入れられない理由がここに有ります。ただの蓋では無いんです。また、ヘッドとカバーはマッチングされていますので、カバーだけの交換が不可能です。ペアーでの部品供給となっています。
カバーを外したエンジン側です。
こちらはオイルポンプです。カバーとヘッドに挟まれる形で取り付けされております。中心の突起はカムシャフトに刺さり回されます。左右バンクに付いています。
バルブタイミングを調整する際にサービスホールとなる箇所のキャップです。カムエンドキャップなんて呼ばれます。キャップ裏を見ますとベースとなる金属にグリーンのラバーシールを成型させています。金属中央はくり抜かれ、キャップ中心部のゴムを破きツールで引っかけるようにして取り外しをします。
こちらはプラグホールチューブです。スパークプラグは黒い筒の中を通り、ヘッドに取り付けされます。その後にイグニッションコイルが刺さります。水冷エンジンの前期はこの筒が付くタイプです。後期は廃止となりました。
スパークプラグとイグニッションコイルです。作業で外す必要が有るのとコイルが新車時のものが付いており、いずれリークすると思われましたので、今回は交換をさせて頂きました。
点火系のリフレッシュによりエンジンの吹け上がりが良くなり、オイル漏れも完治致しました!これで春の行楽シーズンもバッチリ楽しくドライブ出来ますね!!
また次回です。
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ポルシェカイエンの点検や修理のご依頼がここのところ増えています。販売台数も多いので同じような時期に不調が発生してくると修理台数も増加してきます。同型モデルの修理が立て続けにご入庫する事がしばしばありますが
これを「流行り病」なんて呼んだりします。
さて、今回はエンジンの始動不良修理のご紹介です。症状はエンジンが掛りそうな感じでバスバスいってはいるのですが、始動は出来ないといった内容です。診断を進めて行きますと、燃料は送られてきてはいるのですが有る程度の量でしかない感じです。更に診断を進めますとフューエルポンプが作動していない事が分かりました。
カイエンはポンプがツインですので、片側が作動していない状況でした。
リヤシートを持ち上げるとポンプのサービスホールが出てきます。
穴の中央に茶色いところが有りますが、これガソリンです。ポンプはガソリンに沈んでいる状態ですので外すには必然的にガソリンに手を突っ込む事になります。
腕に付いたガソリンは洗っても後にヒリヒリするは、匂いは取れないはで、なかなか嫌なものです。
メカニックは大変です!!
こちらが外したフューエルポンプになります。後々の事を考え、片側が壊れても両方を交換してしまった方が得と思いますので今回も同時に二つを交換しました。交換後はすんなりとエンジンが掛るようになりました。
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今回はポルシェ整備に限らない事では有りますが、豆知識的な事を書かせて頂きます。
画像のエンジンはボクスター、ケイマンのタイプですが、911シリーズもほぼ同じ場所と形ではあります。サーモスタットが取り付けられる箇所になります。
ここにサーモスタットが入り、ハウジングで蓋をするようになります。
3枚目の画像がその完成形です。
ポルシェも全モデルが水冷式となり、17年が経過しました。もうすぐハタチです。
冷却配管の数も増え、形も様々変化し、数多くの対策が打たれて来ました。
場所や使用状況により工夫もされ一例としてはゴムホースの外周にナイロンカバーが付いている物等が有ります。
先ほどの完成形がこちらの画像です。取り付けホースを見て下さい。ホースの縁に黄色い点々が見えると思います。これはゴムとゴムとの間に織り込まれて入っている糸です。圧力が掛るホースは耐久性を持たせる為にこの様な作りになっています。外側に損傷が無くても、劣化やホース脱着時のやり方により内側に傷が入ると、この糸から冷却水が染み出てくる事が有ります。
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ポルシェ整備 スタッフブログ
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