紅葉も見ごろを迎えていますね。今年は何処に見に行こうか考えています。
さて今回は996です。足廻りが何だかパリっとしないとの事で見て行きますと、ショックアブソーバーに組み付けする部品で、一番上部に組まれるアッパーマウントのゴムブッシュが切れているのを発見しました。下の画像はリヤ側の物です。フロント側に比べて事例はかなり少なくなります。フロントはステアリングを操舵する関係が有るからです。リヤ側は重みに耐えているイメージでしょうか。
こちらはショックアブソーバーから外したアッパーマウントです。中央のアルミ外周のゴムをよ~く見ると、亀裂が入っているのが分かると思います。これが「ヘニャ足」の原因でした。
こちらはフロント側のショックアブソーバーです。リヤ側とはスプリングの形が異なります。スプリング形状によるそれぞれの特性を活かし、組み込まれています。
フロント側の外したアッパーマウントをひっくり返したところです。やはり、リヤ側同様にアルミカラーの外周ゴムに亀裂が入っていますね。前後でこれでは、ポルシェのしなやかな走行フィーリングは得られません!
ここからは、オマケ的になりますが、ショックアブソーバーを分解すると取り出せる、オレンジ色の硬いスポンジが、バンプラバーと呼ばれる部品です。ショックの底突きを防止します。
ホコリや水、走行風にさらされたバンプラバーは経年と共にボロボロになっていきます。今回も手で触っただけで真っ二つに割れてしまいました。
時には砕けて無くなってしまっている車輌も見かけますが、万が一の時はショックアブソーバーを守ってくれる大事な部品ですので、表面が崩れ始めているようでしたら交換をお勧めしています。
ではまた次回です。
ポルシェの修理、車検整備はマリオットマーキーズへ!
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すっかり春めいてまいりました。体もポルシェも調子が上がってくる時期ですね!
さて今回は996です。ポルシェ996 フロントショックアブソーバーを車輌から取り外した状態です。フロントショックはハンドルを操舵する関係上、軸が左右に回されなければならない取り付け方をしています。964・993はアッパーマウント中心にベアリングが取り付けられていましたので、ショックもスプリングも一緒に全部が左右に回転出来る取り付け方がされていました。理由は車高調整式のタイプだからです。スプリング下の皿が回転してしまうと、ハンドルを切るたびに車高が変化してしまう事になるからです。996からはマウントベアリングが無く、アルミのカラーになり、カラーとシャフトは固定状態となります。ですので、ショックのケースが回転する事になります。同時にどうしてもスプリングも回されますので、スプリング上部のアッパーサポートにベアリングを内蔵させています。
一通り分解が済んだ状態です。黄色い部品は最近見るとボロボロになっている事が多いバンプラバーです。役割はショックが縮みきってシャフトが底好きをさせない為の重要な部品です。
新しいアッパーマウントとバンプラバー、ダストカバーを組み付けた状態です。これだけで足廻りがリフレッシュしたような雰囲気が有りますね。
こちらはリヤ側のバンプラバーですが、取り外すのに軽く引張っただけでパックリと割れてしまいました。素材は硬めのスポンジのようなものです。
最後になぜフロントのアッパーマウント交換が必要だったかと申しますと、中心のアルミカラー周辺のゴムに大きな亀裂が入っているのがお分かり頂けますでしょうか。これが「フニャ足」になっていた原因です。ショックも軸を中心に綺麗に左右回転する訳では無く、アッパーマウントを少々こじるような(ショックがあおられる)動きになりますので、ゴムブッシュも傷んで亀裂が入っているのを良く見かけるようになって来ました。
それではまた次回です!!
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