車検点検整備でご入庫頂きました、ポルシェ カイエンです。冷却水がもの凄く漏れるのとあまーい感じの臭いがするので合わせて修理をとご依頼頂きました。甘い臭いは冷却液(LLC)の特徴でも有ります。
早速点検開始です。オーバーヒート防止とどの位不足しているのか知る為にも、まずは不足した冷却水を満たさなければなりません。この場合は、水道水のみを入れてみます。ジャンジャンと注いでいきます。するとどこからかじょぼじょぼと水が垂れる音が聞こえてきました。エンジン下側を覗くと滝のように冷却水が出てきました。出所を探っていくとインテークマニホールド下の辺りからの様です。
インテークマニホールドを外していくと、エンジンVバンク中央に3本の黒いパイプが出てきます。これは冷却水が流れるラインです。
更に診て行きますと、ラインパイプに見事なクラックが入っています。ここから冷却水が漏れている事が判明しました。前期のカイエン(V8モデル)はラインパイプが樹脂で出来ていました。パイプは冷却水が熱くなったり冷たくなったりを繰り返し、内圧も上がったり下がったりを繰り返していますので疲労が溜まり易くまた、Vバンクという熱のこもり易い場所も影響して樹脂の劣化(疲労)が進みます。
現在は新しい部品を取り寄せると画像のようにアルミ製のパイプが届きます。対策部品として供給がされる訳です。これなら再発は無くなりますね!
V8エンジンでは有名な事例になっています。まだまだ症状が出ていない車輌も沢山有りますが、ほぼ確実に訪れる事ですので車検や点検、近辺修理などのタイミングで早めに対策をしてしまうというのも有りかと思います。
また、次回です!
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