雨も多くすっかり肌寒くなり、メカニックもジャンパーを着るようになりました。すっきり晴天の日は、是非相棒のポルシェと楽しい時間をお過ごしください!!
ポルシェ997ターボS 車検点検整備でご入庫頂きました。さすが、存在感は凄いですね。エンジンルームは996に比べすっきりとした印象ですが、覗き込むとびっしりと装置が詰まっています。ただ、整った取り回しがポルシェらしさを感じます。
エアークリーナーケースにはターボSで有る事の証が表記されています!
このクラスになるとPCCBは当たり前に装着されます。皆様ご存知の黄色いキャリパーですね。ディスクはフローティングタイプになっています。もうレーシングカーの領域に入りますね!
このディスク、持つと目ん玉飛び出る位、軽量です。お値段も目ん玉飛び出ますが・・・・・・・・・・・。
フローティングディスクにする利点は、ディスクとハブを接続する部分で遊び(隙間)を作れる事で、制動時の高熱により膨張した分を上手く逃がせ、ディスクの歪みを防止出来ます。また最大のメリットは軽量化です。ディスクとハブを別の素材で構成出来ますので特にハブの部分を軽量な素材にて構成する事が出来ます。いわゆるバネ下荷重を抑えられる訳です。ちなみに接続部分の遊びは熱膨張率の違う素材の帳尻合わせにも役立っています。
ポルシェのPCCBでは関係無い話になってしまいますが、一般的に最後の利点としてはディスク部分のみで交換出来ますので、部品代が安い!といったところになります。
少し前は走ってる最中、カタカタと音を立てている車がいたと思いますが、これは接続部の遊びが大きい物やわざとディスクとハブがフリーに動く構造の物を装着した車両です。フルフローティングなんて呼びますね。
現在は画像にもあるように動きだけを抑制するタイプ、プレートを入れたりとやり方は様々ですがセミフローティングが主流です。
ではまた来週です!!
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