マリオットマーキーズポルシェ整備スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
本日の整備はポルシェ911 997型のパワステ異音修理です。
ハンドルを回した際にギィギィーなどの音がするということでご入庫いただきました。
まずは症状の確認です。エンジン始動状態でハンドルを回すとギィー、ヴィーといったとても大きい音が鳴るので経験上、音の感じからパワーステアリングポンプが怪しいと思いました。
ポルシェ997のパワーステアリングには油圧式が使用されており、ベルトでポンプを駆動しその油圧でステアリング操作を補助しています。エンジンフードを開けて異音を確認するとやはりパワステポンプから音がしていたので、次にタンク内のパワステオイル量を点検するとパワステオイルがほとんど入ってない状態でした。
タンク内のオイル量が減ってしまうとエアーが噛み込んでパワステポンプからうなり音が鳴るのですが今回の997も同じことが起きていました。
ここからはタンク内のパワステオイルが減ってしまった原因としてパワステオイル漏れが疑えるので、車両をリフトアップして点検していきます。
パワステポンプや各パイプは問題ありませんでしたが、ハンドルの回転を伝えるパワーステアリングラック(ギアボックスとも言います。)から大量のオイルが漏れていました。
アンダーカバーもびしょびしょになっています。
このオイル漏れが原因でパワステオイルが減り、ポンプから異音が鳴っていました。
このような場合、パワステポンプも故障してしまっていることが多いのですが、幸い今回はポンプに問題はありませんでしたので、お客様にご説明させていただきパワーステアリングラックの交換を行います。
ステアリングラックの交換は大変で、タイロッドエンドを外しメンバーを下げなければ交換することができません。ステアリングラックを外した後、ラックブーツを外してみると大量のオイルが出てきました。
この量の漏れですとオイルを足してもすぐにタンク内が空になってしまいそうです。
新しいステアリングラックを取り付け、最後にタイロッドエンドを脱着しているのでアライメントの調整を行い、オイル漏れや異音がないことを確認して問題がありませんでしたので作業完了となります。
今回のようにステアリングラックからオイル漏れが起きる事例は多く、ポルシェ997だけでなくケイマンやボクスターの987型でも同じステアリングラックが使用されています。
パワステオイルが規定量以下の状態で走行して今回のような症状を放置しているとパワステポンプ本体の故障にも繋がります。
似たような症状がある方や気になることがある方はまず弊社へご相談いただければと思います。
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