まだまだ日差しは厳しいですが、夏の終わりと秋の始まりを感じる心地良さも有りますね。
さて今回は996です。定期点検でご入庫頂きました。車輌をお預かりしてお客様をお見送りが済んだ直後にエンジン下の地面になにやら怪しいシミが出来ているのを発見。エンジンフードを空けてみるとエアークリーナーケース周辺がオイルまみれになっていました!
車輌をリフトアップし、エンジン下を覗いたところです。やはりオイルがべっとりとあちこちに広がっています。リフト位置まで軌跡を残すように地面にはオイルの垂れた跡が点々と付いていました。
垂れたオイルの色やエンジンルームに飛び散っているオイルの色を見ると緑色をしている為にパワーステアリングオイルである事が容易に分かりました。ただ、漏れ方が尋常ではないので、ご来店直前に漏れが発生したとしか考えられません。こんな事もあるものなんだと思いました。しかし、逆に考えれば幸いにも症状が発生して直ぐに修理が施せる訳ですから、タイミングが良かったとも取れます。どちらか、お出掛け先でこうなっては大変でした。早速点検を行っていきます。これだけ飛び散っているので恐らく油圧の高いところからなのではと推測し見て行きます。画像中央の2本がパワステラインになり、手前側が高圧ライン(ポンプから圧送される側)です。ホース途中の金属のかしめを堺にホース表面がオイルで湿っています。どうもこの辺りが怪しいと思いました。
金属のかしめの下はこんなにもオイリーです。更に下のかしめには、たっぷりとオイルが溜まっています。これは間違いない、この下側のかしめから漏れてるな?と思っていたんです。後は証拠固めをしなければなりませんのでエンジンスタート!!すると、ホースとかしめの隙間からオイルが湧くように見えましたので、決定的と思われました!
でも何か引っ掛かる疑問点も出てきます。この漏れ方でなんでこんなにオイルをまき散らせるのか?ファンベルトでは無い事は見て分かりました。他にもまさか原因が有るのかと、使用状況を再現する為にステアリング操作を行った瞬間・・・・・・!全てのつじつまが合いました。なんと下側かしめの5cm程度上の辺り、ホース途中からオイルが飛び出るように噴出してきたんです!エアークリーナーケースに向けて「ぴゅ~~」っと言った感じです。正直これは初めて見たので、びっくりしました。ラインホースを交換し修理は出来ましたが、911に限らず、もしかしたらこれから増えて行く事例になるかもしれません。
それではまた次回です。
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