前回から引き続きポルシェ993カレラです。
画像はステアリングギアボックスのマウント部になります。ステアリングラックなどと呼ぶ場合も有りますね。左右2箇所で固定されていまして、こちらは進行方向右側のマウントになります。この角度だと分かりづらいので真下から見てみますと・・・・・・・・。
この様にマウントゴムがホルダーからはみ出るように伸びてしまっています。寸法きっちりに取り付けされる部分ですのでこれではホールドしているとは言い切れません。ハンドルを切る時にキシキシと音が出る要因の一つでも有ります。アルミ製のホルダーを外し、マウントゴムの交換を行います。
ステアリングマウントゴムの交換が終了すると次はもうおなじみと言ってもいいのではないでしょうか。フロントロアアームのゴムブッシュになります。ロアアームを棒でこじると大きな亀裂が有るのが分かります。
そして、こじった時のタイヤの動きを見ているとものすごく変化します。走行中もこんな感じでタイヤが動いている事を想像すると道路の状況でハンドルが取られたり、旋回性能に支障が出ているのが理解出来ます。この部分はブッシュだけの打ち替えがなかなか難しく、行おうとするとロアアームを購入しても変わらない費用になってしまう為に、チューニングパーツを組み込む以外はロアアームそのものを交換するのがいいですね。また交換後は見違えるように走りが変わります。
ロアアームを交換した事が無い993で ハンドリングに違和感が有るようですと、ここを疑った方がいいと思います。
ではまた次回です。
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